環境考察

Zメガ3体は「素早さ151」で揃っていた ── レギュレーションM-C、追加は24体・メガ6体

PokeBattleJP編集部
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Zメガ3体は「素早さ151」で揃っていた ── レギュレーションM-C、追加は24体・メガ6体

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レギュレーションM-Cの開始まで、あと5日。

当編集部は9月1日に予告記事を出したが、そこから情報が増えている。追加されるのは「Zと名のつくメガシンカ3体」だけではなかった。メガシンカは6体、ポケモン全体では24体が追加される。

そして3体の数値は、素早さだけが151で揃っている。早見表を並べれば見える話で、目新しくはない。問題は、そこから何が言えるかだ。

レギュレーションM-Cのキービジュアル

©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. TM, ®, and character names are trademarks of Nintendo.


追加されるもの ── 「Zメガ3体」から更新された

期間は 2026年9月9日(水)から12月2日(水)10:59まで。約3か月弱の長丁場になる。

メガシンカは6体だ。Zの名がつく3体に加えて、メガボーマンダ・メガセグレイブ・メガグソクムシャが並ぶ。

特性が判明しているもの
メガアブソルZ/メガガブリアスZ/メガルカリオZ
まだ特性が出ていないもの
メガボーマンダ/メガセグレイブ/メガグソクムシャ
通常枠ではゴリランダー、セグレイブ、グソクムシャ、ボーマンダの追加が判明している。

新特性は「はどうのぼうご」(メガルカリオZ)。接触技で受けるダメージが半減する。既存の「きれあじ」(メガアブソルZ/切る技の威力1.5倍)と「ふゆう」(メガガブリアスZ)は従来どおりの仕様だ。

つまり残り半分は、まだ誰も評価できない。ここを押さえたうえで、判明分を読む。


素早さ151 ── これは偶然ではない

3体の種族値を並べる。

メガガブリアスZ ドラゴン単/ふゆう
H108 A130 B85 C141 D85 S151
合計 700
メガルカリオZ かくとう/はがね・はどうのぼうご
H70 A100 B70 C164 D70 S151
合計 625
メガアブソルZ あく/ゴースト・きれあじ
H65 A154 B60 C75 D60 S151
合計 565

合計値は 700・625・565 とまるで揃っていない。攻撃軸も物理と特殊で割れている。タイプも共通点がない。

それなのに素早さだけが、3体とも151で一致している。ここは既に多くの人が指摘している。

しかもこの151は、全328体のなかで素早さ1位タイの数値だ。つまり開発は、Zシリーズに「速さ」を共通仕様として与えている。合計値も攻撃も守備も個別に設計しておきながら、素早さの列だけは相談して決めたように見える。

ここから導けることが2つある。

ひとつ。Zメガ同士は、必ず同速勝負になる。素早さ調整で上を取る余地がない。3体のうち2体が対面したら、先手はコイン投げで決まる。これは「素早さを1上げて隣を抜く」という積み上げ方が効かない相手が、環境の最上段に3体同時に置かれる、ということだ。

ふたつ。Zメガを持たない構築は、原理的に上から殴られる。151を超える手段がスカーフや追い風に限られるなら、Zメガの採用は「強いから選ぶ」ではなく「選ばないと後手に回る」という性質の選択になる。メガ枠の話ではなく、素早さ帯の話として重い。

ポケモンチャンピオンズは1つの構築に複数のメガを積める。YouTubeでは「4メガ構築で頂点を目指す」という企画が連日投稿され、「1メガ構築って2メガと比べてパワー落ちないの?」という検証も出ている(ポケチャン観測所、9月2日/再生3.8万)。Zメガを2体積んだ構築同士がぶつかると、同速が2回発生する。この運の量が実際どこまで許容されるかは、9日以降に誰かが必ず言い出す論点になる。


メガアブソルZの守りが、数字より厚い

種族値だけ見ると、メガアブソルZは合計565・耐久はB60/D60/H65の紙だ。ところがタイプ相性を計算すると、話が変わる。

弱点(2倍)
フェアリー ── ただ1つ
無効(0倍)
ノーマル/かくとう/エスパー

あく/ゴーストという複合は、弱点が1つしかないうえに、3タイプを完全に透かす。耐久数値が低くても「そもそも当たらない技」がこれだけあると、対面の組み方がまるで違ってくる。

数値受けではなく相性受けのポケモンだ。A154に「きれあじ」(切る技1.5倍)が乗り、素早さ151で上から殴る。これで弱点がフェアリーだけというのは、率直に言って歪んでいる。

この3タイプが無効になるのは、あく/ゴーストという複合の当然の帰結だ。目新しい話ではないが、合計565という数字だけを見て「紙だから落ちる」と処理すると、実際の対面を読み違える。


掲示板は「メガガブリアスZは弱い」と言っている

一方で、コミュニティの評価は割れている。とくにメガガブリアスZに厳しい。

掲示板のまとめには、こういう声が並ぶ。

「A32地震とC32大地ってA0カバの地震より火力低い」 「耐久特化ライチュウごときが地震でも大地でも落ちないことがある」 「メガ枠を使ってまでやることか」 「明確な強そうな型がゼロ」

逆に、擁護する声もある。

「風船ヤチェガブと考えたら強い」 「ガア狩れるだけで一定の性能はありそう」 「特殊アタッカーの選択肢が追加されるのが真価」

この火力不足論は、観測としては正しい。C141は数値として立派だが、メガガブリアスZはドラゴン単タイプの特殊アタッカーだ。タイプ一致で撃てるのは基本的にドラゴン技のみ。じめん技は一致を失っており、「大地の力」を撃っても補正が乗らない。

つまり問題は種族値ではなく、タイプ変更で一致補正を1つ失ったことにある。ドラゴン/じめんという恵まれた攻撃範囲を捨てて、ドラゴン単+ふゆうを取った。守りでは「こおり4倍」が2倍に軽くなり、じめん技を無効化する。攻撃を削って守りを買ったトレードだ。

ただし、結論を出すのは早い。現時点では技表が完全には出ていない。特殊のドラゴン以外の打点が何本用意されているかで、評価は簡単に反転する。掲示板の「レパートリーが微妙すぎる」という指摘は、裏を返せば「レパートリー次第」ということでもある。

そして忘れてはいけないのが、合計700という数字だ。Zの3体のなかで突出している。開発が700を与えた対象を、公開情報が出そろう前に「メガ枠を使う価値がない」と切るのは、判断としてまだ乱暴だと考える。


コミュニティの温度は、すでに上がっている

発表直後からの動きは速い。8月31日の情報公開当日に「M-Cの情報きたぁぁぁ!」(イドツバキ/3.8万再生)、「メガアブソルが来る!?」(シラクサアーカイブス/3.7万再生)が立ち上がり、翌9月1日には「ついにZメガシンカが来た!新ルールで追加されるポケモンを徹底的に考察してみた」(兎に角ぴりかch/4.0万再生)と、育成論まで一気に進んだ。

9月3日には「M-C 最速キャラランク予想!!!!」(しんしんトレーナー)がショートで出ている。発売5日前にランク予想が出るのは、情報が出そろっていない証拠でもあるが、それだけ触りたい人が多いということだ。

海外では「The BEST and WORST of Pokemon Champions Reg M-C」(PanFro Games)が公開されており、日本語圏と評価軸が一致するかは9日以降の見どころになる。

現行M-Bの側でも「残り7日!」とカウントダウンしながら潜る配信が増えており、環境の終わりと始まりが同時に走っているのが今週の空気だ。


9月9日までに見ておくべきこと

1. 残り3体の特性
メガボーマンダ・メガセグレイブ・メガグソクムシャ。ここが出るまで環境予想は半分しか描けない。

2. Zメガの技表
とくにメガガブリアスZの特殊技。ここが火力不足論の決着点になる。

3. 151を超える手段の値段
スカーフ・追い風が、Zメガ相手にどこまで機能するか。ここが機能しないなら、環境は「151族に入れるかどうか」で二分される。

編集部の見立て

M-Cの本質は、Zメガ3体の性能ではなく「素早さ151という線が引かれたこと」だと考える。

合計値も攻撃軸もバラバラな3体に、開発は同じ素早さを与えた。これは「Zは強化版ではなく別カテゴリである」という宣言に読める。上位互換を作らず、同じポケモンの別の遊び方を用意する ── 9月1日の記事で書いた読みは、素早さの一致という形で裏づけが取れた。

そして、その線の上に3体が並ぶということは、構築の判断が「誰を入れるか」から「151に乗るか、乗らないか」に変わるということでもある。掲示板でメガガブリアスZの火力を議論するのは正しいが、それは線の内側の話だ。線そのものは、もう引かれている。

答え合わせは9月9日午前11時から。


参考ソース

※種族値・特性は上記の攻略サイトの記載に基づきます。タイプ相性は一般のタイプ相性表のとおりです。

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