明日、2026年9月9日午前11時(日本時間)にレギュレーションM-Cが始まる。メガアブソルZ、メガルカリオZ、メガガブリアスZ。「Z」と名のつくメガシンカ3体が使えるようになる。
そして明日以降、確実に混ざるものがある。「Zメガ」と「Zワザ」だ。名前は似ているが別のものだ。前者は明日来る。後者は来ると決まっていない。
WCS2026の会場で行われた取材で、『Pokémon Champions』プロデューサーの星野正昭氏が、そのZワザについて答えている。掲載はSerebii.net、2026年9月7日、筆者はJoe Merrick氏。本サイトが9月1日のM-C記事で「まだ確定していないこと」として残した部分に、直接あたる回答だった。
まず、この2つを分けておく
9月9日11:00からM-Cで使用可能(3体)
追加は "undecided but under consideration"(編集部訳=未定だが検討中)
明日から「Zが解禁された」という言い方が出てくるはずだ。指しているのはメガシンカのほうで、Zワザではない。ここだけ押さえておけば、9月9日以降の情報はだいぶ読みやすくなる。
星野氏の回答 ── "undecided but under consideration"
ラウンドテーブルの席で、Zワザを含む他のバトルギミックを今後入れる予定はあるかと質問が出た。英語原文は次のとおりである。
"I'm not saying that these battle gimmicks will not be added later, but in terms of whether they will, if the gimmicks comes in, if it will replace or be in parallel, we still need to trial and error based on how difficult it is, so undecided but under consideration"
編集部訳(要旨) ── これらのバトルギミックを今後追加しない、と言っているのではない。ただ、追加するのかどうか、入れるとして置き換えになるのか並行させるのか、どれだけ難しいかを見ながら試行錯誤する必要がある。だから未定だが検討中だ。
落としてはいけないのは、この発言が否定の否定でできている点だ。追加しない、とは言っていない ── という形になっている。これは追加の約束ではない。同時に、追加しないという否定でもない。判断が下りていないという報告である。
だから「Zワザ実装へ」とも「Zワザは来ない」とも書けない。書けるのは、置き換えるのか並行させるのかという設計の形すら決まっていないということだけだ。
当面はメガシンカ ── ただし条件が付いている
2026年9月8日時点。
今後の機構について、星野氏はこう述べている。
"So for now there are the Mega Pokémon from Pokémon Legends: Z-A and for the time being I want to introduce more Mega Evolved Pokémon into the game, but after that in the future if there's a new Pokémon RPG being released, I want to look at what Pokémon are available and consider any new mechanics"
編集部訳(要旨) ── 今は『レジェンズZ-A』のメガシンカポケモンがあり、当面はメガシンカポケモンをもっとゲームに入れていきたい。そのあと、将来的に新しいポケモンのRPGが出るのであれば、どのポケモンが使えるかを見て、新しい機構についても考えたい。
見落としやすいのは "if there's a new Pokémon RPG being released" の部分だ。新しい機構の検討が、新作RPGが出るという外側の出来事に結び付けられている。時期の見通しは何も示されていない。
なお、使用可能ポケモンの追加についても、"some more advanced Pokémon may be added but that will be a little bit later" と述べている。may であって、決まった予定ではない。
PvEを入れない理由 ── 対戦相手が減るから
同じ取材では、1人用モードがない理由も語られている。
"The reason is if you start adding PvE modes, that moves people away from the PvP and that increases the match time which makes it a little more difficult for a PvP game, so at least while there are more people who are increasingly playing, our focus is on PvP for the time being"
編集部訳(要旨) ── PvEモードを足し始めると、人がPvPから離れる。すると試合が成立するまでの時間が伸びて、PvPのゲームとしてはやりにくくなる。だから、プレイする人が増えているあいだは、当面PvPに絞る。
6対6シングルやマルチバトルといった新モードについても、"Right now no plans" とした上で、新規プレイヤーにとって取っつきにくくなるため "for the time being we'd like to avoid adding new modes" と述べている。
つまり「作らない」ではなく、マッチングの待ち時間を守るという運営上の理由だ。Zワザの話と構造が同じで、判断の基準が新規プレイヤーの流入に置かれている。
この取材について、読者が知っておくべきこと
・通訳を経ている。星野氏の発話は日本語で、そこにTPCi(ポケモン・カンパニー・インターナショナル)のリアルタイム通訳が入って英語になっている(原文の開示 "Real-time translation provided by The Pokémon Company International")。英語から日本語に訳し戻すと二重翻訳になり、星野氏が実際に話した日本語とは一致しない。そのため本記事は英語原文を引用し、日本語はすべて編集部訳と明記している
・取材条件の開示。会場までの交通費と宿泊はTPCiの提供による("Transport and accommodation at event provided by The Pokémon Company International")
・肩書きの表記。Serebiiは "Development Director and Game Producer" と記載しているが、媒体ごとに表記が異なる。本サイトは既存記事と揃えて「プロデューサー」で通している
・筆者の記述と発言は別。記事末尾にあるWCS決勝の視聴者数の伸びや「第3レギュレーションでZメガが来る」という記述は、筆者のMerrick氏によるもので星野氏の発言ではない。視聴者数の倍率については本サイトで裏が取れていないため扱わない(Esports Chartsのデータでは、2026年のVGC決勝のピーク視聴者数は21.5万人超、それ以前の記録は2024年の約12.39万人)
・この取材で出ていない話題。個体値、レギュレーションの具体的な内容、課金については一言も触れられていない
本サイトの過去記事を訂正した
今回の回答は、本サイトが3月末と4月初めに書いた2つの記述と食い違っている。
ひとつは、メガシンカ・Zワザ・テラスタル・ダイマックスを1つの「ゼンブイリング」で使用可能にする、という記述。もうひとつは、長期的な運営の中で複数ギミックの共存ルールも登場する見込みだ、という記述である。いずれも4月時点の見込みで、確定した仕様ではなかった。
該当箇所には、元の文を残したまま追記の形で訂正を入れた。集約サイトの信頼は、古い見込みを黙って消すことではなく、更新されたことが分かる形で残すことで保たれると考えている。
明日からのM-Cで動くのは、メガシンカの枠だ。Zワザを前提に構築を考える段階には、まだ来ていない。
出典:Serebii.net「Pokémon Champions - Interview with Masaaki Hoshino」(Joe Merrick/2026年9月7日 14:00 UTC・発言の英語原文と取材形式)https://www.serebii.net/interviews/pokemonchampions-hoshino-september2026.shtml/同じラウンドテーブルの別媒体記録=VGC(2026年9月7日)・ScreenRant(2026年8月31日)/ファミ通の独自インタビュー3本=2026年3月・5月13日・8月20日=個体値廃止や育成時間の短縮についてはこちらが既報で、本記事のラウンドテーブルでは扱われていない/Esports Charts(WCS2026 VGC決勝の視聴者数)。
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