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【WCS2026】世界一は日本から ── 決勝で分かれたのは、メガシンカ枠だけだった

PokeBattleJP編集部
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【WCS2026】世界一は日本から ── 決勝で分かれたのは、メガシンカ枠だけだった

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決勝のステージに立った2人は、どちらも日本の選手だった。

8月30日、サンフランシスコ。ポケモン世界選手権2026のマスターカテゴリ決勝は、ヤマザキ タクマ選手がオオニシ ヒロシ選手を2-1で下し、『Pokémon Champions』での初代世界王者が決まった。オオニシ選手は6月のPJCS2026を制した日本一。国内の頂点に立った選手が世界の決勝まで進み、そこで別の日本人選手に敗れた。

ジュニアカテゴリも、決勝は日本人同士だった。

サンフランシスコのモスコーン・センター。WCS2026の会場となった

会場となったモスコーン・センター(米カリフォルニア州サンフランシスコ)。写真:Wikimedia Commons/CC BY 2.0


史上初、チャンピオンズでの世界選手権

大会は8月28日から30日まで、モスコーン・センターで開かれた。ビデオゲーム部門の参加者はマスター395人、シニア139人、ジュニア111人。

今大会の最大の変化は、使うゲームが変わったことだ。2026年4月に配信された『Pokémon Champions』での開催は、世界選手権としては初めてになる。ルールはレギュレーションM-B。ダブルバトルで6体登録・4体選出、Lv50固定、持ち物はパーティ内で重複できない。試合開始時に6体すべてが相手に公開される、オープンチームリスト制だ。

そしてテラスタルではなく、メガシンカが環境の軸になった。メガシンカできるのはパーティに1体だけ。持ち物が重複できないから、メガストーンを誰に持たせるかが、そのまま構築の骨格を決める。


マスターカテゴリ 上位の顔ぶれ

順位 選手 国 戦績
1 ヤマザキ タクマ 日本 13-2
2 オオニシ ヒロシ 日本 12-3
3 Zachary Weed 米国 12-2
4 João Felipe Leite ブラジル 11-3
5 Antonio Sánchez スペイン 11-2
6 ワカスギ ユウヤ 日本 10-3

日本勢はマスターに56人がエントリーし、米国(87人)に次ぐ2番目の規模だった。16位以内に4人が入っている。

シニアはVikram Thiagarajan選手(イギリス)が優勝。ジュニアはカゲ カズキ選手が優勝し、準優勝も日本の選手だった。


決勝を分けたのは、メガシンカ枠だった

優勝と準優勝の6体比較。4体が共通で、メガシンカ枠だけが異なる

ヤマザキ選手とオオニシ選手が持ち込んだ6体を並べると、4体が同じだった。ドドゲザン、イダイトウ(オス)、ガブリアス、フラエッテ(永遠の花)。

違ったのは、メガシンカ枠に誰を置いたか。ヤマザキ選手はメガカイリュー、オオニシ選手はメガリザードンY。ドラゴンで押し込むか、晴れで焼き切るか。同じ土台から分かれた2つの答えが、そのまま決勝で当たった。

6位のワカスギ選手も、この4体を共有している。日本勢の上位に、同じ骨格を持つ構築が並んでいた。


優勝構築 ── ヤマザキ タクマ選手

フラエッテ(永遠の花)
持ち物 フラエッテナイト(メガ)
特性 フラワーベール 性格 おくびょう
ムーンフォース/マジカルシャイン/破滅の光/まもる
イダイトウ(オス)
持ち物 いのちのたま
特性 てきおうりょく 性格 いじっぱり
ウェーブタックル/おはかまいり/アクアジェット/まもる
ドドゲザン
持ち物 ヨプのみ
特性 まけんき 性格 いじっぱり
ふいうち/ドゲザン/けたぐり/アイアンヘッド
カイリュー
持ち物 カイリューナイト(メガ)
特性 マルチスケイル 性格 ひかえめ
りゅうのはどう/ねっぷう/しんそく/まもる
ガブリアス
持ち物 こだわりスカーフ
特性 さめはだ 性格 いじっぱり
ドラゴンクロー/じだんだ/じしん/いわなだれ
オオニューラ
持ち物 きあいのタスキ
特性 どくしゅ 性格 ようき
インファイト/れんごくラリアット/ねこだまし/フェイント

目を引くのはオオニューラだ。トップ8に入った他のオオニューラは「白いハーブ+かるわざ」で行動順を奪う型が主流だったが、ヤマザキ選手はそこを外している。特性はどくしゅ、持ち物はきあいのタスキ。ねこだましとフェイントで相手のまもるを崩す役に振っていた。

使用率の高いポケモンを、皆と違う使い方で入れる。決勝を勝ち切った構築の、いちばん個性が出ている一枠だった。


環境 ── 半分のチームがドドゲザンを入れていた

WCS2026マスター本戦の使用率トップ10

ドドゲザンの52.8%は、2チームに1体以上という水準だ。ただし持ち物は割れていて、上位16人の中でもヨプのみ、いのちのたま、きあいのタスキが混在していた。「入っているか」ではなく「何を持たせているか」で読む対象になっている。

上位の構築を大きく分けると、ドラゴンで押す並び、メガリザードンYの晴れ、ペリッパーとラグラージの雨、そしてリキキリン軸のトリックルーム。使われたメガストーンは12種類以上にわたり、1体しかメガシンカできない制約が、そのまま構築の分岐点になっていた。


使用率20位圏外の6体が、3部門で入賞していた

今大会でもう一つ記録しておきたいのが、まったく同じ6体が3つの部門を貫いていたことだ。

ユキメノコ / オオニューラ / ルガルガン(たそがれの姿)
イダイトウ(オス) / ドドゲザン / スコヴィラン

この6体が、マスター3位と4位、シニア3位と4位、そしてジュニアの優勝と3位に登場している。メガユキメノコでオーロラベールを張り、メガスコヴィランがいかりのこなで受ける、雪のパーティだ。

ユキメノコ、ルガルガン、スコヴィランは、いずれも使用率20位に入っていない。ランキングだけを追っていると、この構築には気づけない。使用率は「何が強いか」ではなく「何が選ばれたか」の数字なのだと、今大会がはっきり見せた形になった。


日本勢が1位・2位を占め、ジュニアも決勝が日本人同士。新作での最初の世界選手権は、日本にとって記憶に残る大会になった。

次のレギュレーションでメガシンカの枠がどう動くかが、そのまま次の環境の形を決めることになる。

出典:Bulbapedia/Liquipedia/Victory Road/pokedata.ovh/Pokémon Zone/ポケモン徹底攻略。使用率は pokedata.ovh が公開しているオープンチームリスト394件を本サイトで集計した数字です。選手名は現地表記をもとにしたカタカナ表記です。会場写真は Wikimedia Commons(CC BY 2.0)。

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